日本都市計画学会関西支部 第21回研究発表会 報告

 第21回研究発表会が、2023年7月29日(土)に大阪公立大学文化交流センターにて開催されました。
 大学・行政・企業の若手研究者を中心とした39編の研究発表があり、総数99名の参加者を得て活発な質疑・討論が行われました。
 発表は全体を7セッションに分けて実施し、各セッションの座長[有田義隆氏(パシフィックコンサルタンツ株式会社)、佐久間康富氏(和歌山大学)、臼田利之氏(大阪市)、熊谷樹一郎氏(摂南大学)、田中利光氏(阪神国際港湾株式会社)、森喜彦氏(兵庫県)、松本邦彦氏(大阪大学)]には、各発表に対して専門的立場から今後の研究の進展につながる的確なコメントとアドバイスをいただきました。
 研究内容の一層の充実と発展を期待して、座長と研究発表委員会とで7名の奨励賞を選考しました。発表会後には表彰式と5年ぶりの実施となりました交流会を開催し、参加者の親交を深めることができました。今年は51名の参加者があり、社会人と学生との交流も多く見受けられました。


 今年度の奨励賞受賞者および受賞論文は以下のとおりです。
杉原るるさん(株式会社オオバ)
「知識創造の視点から捉えた大阪ビジネスパークの屋外空間が持つワークプレイスとしての可能性」
和田龍之介さん(大阪大学大学院工学研究科)
「伝統的地場産業に関わる地域資源の関連文化財群としての保存・活用」
西川杏紗菜さん(立命館大学大学院理工学研究科)
「都市機能誘導区域への誘導施設の立地に関する研究-関西圏の自治体を対象として-」
杉山和則さん(株式会社社会安全研究所)
「南海トラフ地震による津波想定地域における商業店舗代表者の移転意向に関する研究-和歌山県海南市・田辺市・串本町を事例として-」
水野謙吾さん(東京大学大学院工学系研究科)
「駅前広場における交流機能を支える空間特性の解明」
太田美咲さん(大阪公立大学大学院現代システム科学研究科)
「豊能町高山地区における棚田景観特性の解明」
関根仁美さん(大阪大学大学院工学研究科)
「大阪市都心部におけるまちづくりビジネスの展開」


 今後も若手研究者には研究成果の発表や議論の場として活用いただき、行政機関や民間からのさらなる発表会への参画をいただきながら、多様な視点からの都市計画、まちづくりの研究や特色ある実践につながることを願っております。


渡邉副会長の挨拶

嘉名支部長の挨拶

山口研究発表委員会委員長の挨拶

研究発表会の様子(ホール)

研究発表会の様子(大セミナー室)

奨励賞受賞者